想定と違う参加者ばかりのときは、講師はどうする?
想定と違う参加者ばかりのときは、講師はどうする?
東京で、報連相研修をしてきました。
報連相研修の想定受講者は、新入社員である1年目で、時期は4~5月くらいです。
報連相研修は、会社に入社してすぐが、一番内容が相手に届きます。
2年目でも何とか対応できるように、講座の設計をしているのですが、たまに、入社3年目から6年目の方ばかりのときがあります。おそらく、会社では報連相ができていないので、上司から「参加して気づいてくれるといいんだけど!」という想いで送り出されているのだと思います。
そんなときは、教える側が大変です。
報連相は、何年も会社に勤めた人には、自分独自の考え方があり、素直に受け入れる姿勢がないのですね。しかも、自分は報連相が出来ていると思っています。
もう、そんなときは、がらっとカリキュラムを変えます。
研修会社から決められた内容でないときは、思い切って捨てる覚悟が必要です。
そして、事例を会社内でありがちな内容に変更します。
入社3年目から6年目ですと、後輩がいます。その後輩に教えたり、仕事のことについて聞かれることがあるため、そのときの後輩の態度を思い出してもらい、リーダーを疑似体験していただくのです。
1,後輩に教えたとき、その結果報告がある場合とない場合、どちらがいいか?
2,自分が上司に聞きにくいとき、後輩に、同じことをしていないか?
3,過去の連絡ツールと現代の連絡ツール、年代による考え方をすべて書き出す
まあ、こんな感じに変更です。
事例は、入社何年目の方が多いかによって、すべて変更します。
このようなとき、実際に、社会人の経験が生きてきます。
やはり、社会人経験の少ない若手や、社会人の経験が少ない方では、説得力のある事例がないのです。
ありきたりの本に書いてあることを教えることは、誰でも出来ます。
そんなことを教えても、正直、役に立ちません。
会社に戻って、具体的に何をするかまで、かみ砕いて、イメージさせる必要があるのです。
そんな講座、研修をいつも心がけています。
著書『1日1テーマ読むだけで身につく営業トーク大全100』(自由国民社)
そこで本書では、自身も長年営業に携わり、営業コンサルタント・研修講師として 1万人以上の営業パーソンに指導歴のある著者が、営業トークを100項目に厳選して紹介。
売上を大きくアップさせたいと考えるすべての営業パーソン必読の1冊です。