サラリーマンの資格取得は無意味だが、プロ(専門家)の資格取得は権威になる!
サラリーマンの資格取得は無意味である
サラリーマン(会社員)が、リストラにあったときや、将来、独立の夢をかなえるために資格取得を目指す人が多いです。私も起業する前までは、資格が人生を変えると思っていて、いろいろな資格取得を目指していました。例えば、社会保険労務士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、ファイナンシャルプランナー、簿記、英検、家電製品アドバイザー、IT系の資格である高度情報処理技術者(セキュリティーやネットワーク)、マイクロソフトやシスコの資格などを勉強していました。一応、ITには強いので。
今思うと、笑えてしまいますね。この中でも取得したモノは、いくつかあります。
でも、ほとんど無意味でした。企業は、資格では採用してくれません。すべてが実務経験のあるなしです。資格をもとに、人事やITエンジニアを目指したこともあります。
ちなみに、高度すぎますが、医師、弁護士は、資格ありきですし、看護師や建築士などは資格が必須なので、目指すのは良いと思います。
あとは、実務と連動している場合、例えば、人事部署にいる人が社会保険労務士を目指す、エンジニアが技術士を目指す、財務部署にいる人が、会計士を目指すなどは、理にかなっています。
ですが、全くの実務経験がないのに、資格を取得しておけば、転職しやすいとか、いざというときに役に立つというのは、全く当てはまりません。残念ながら、資格学校や通信講座のキャッチコピーのようにはなりません。
社会保険労務士や中小企業診断士を取得していても、独立してからは、実力の世界です。資格があるから、仕事があるわけではありません。
このようなことから、「その仕事をしたいために資格を取って独立する!」という真剣な気持ちがある方以外は、サラリーマン(会社員)の資格取得は、ほとんど意味がないのです。
だが、プロ(専門家)の資格取得は権威になる!
私が独立して1年目か2年目かのとき、ある尊敬する先輩起業家がこんなことを言っていました。
コンサルタントをしているが、「中小企業診断士の資格を取得したら、さらに仕事が増えた!」というものでした。
その当時は、「そんなわけないだろー」と思っていたのですが、ここにきて、その意味がようやく分かってきました。
プロフェッショナル、専門家になると、話が違うのです。業界内では、資格のあるなしがあまり関係なかったとしても、仕事を依頼するお客様の判断材料は、「目に見える肩書きや経験」なのです。
ということは、「経験○○年」「指導した生徒○○○○人」「○○企業と取引がある」ということの他に、「○○資格取得」も人の目を引くのです。
最近の私は、過去の自分を反省して、経験を重視していますし、資格に興味がなく、更新しなかった資格もいくつかあります。ですが、ここにきて、資格の有無を聞かれることが増えてきました。大岩さんのような専門家なら、「○○資格ありますよね」と。これは、人が、私を他の人に紹介するときに、何でもいいから、人を説得できる材料が欲しいということのようなのです。
家電に関連した内容でテレビ出演するときには、「家電製品アドバイザーのプラチナグレード」ですよねと聞かれます。プラチナグレードは、9割以上の点数で合格することなのですが、まだありません。笑
営業やプレゼン講師以外にも、実は、細々とキャリアに関連する仕事をしていますが、「キャリアコンサルタント」の資格があるというだけで、だいぶ相手の態度が変わります。キャリアコンサルタントは、資格があっても経験のない人ばかりで、きちんとした実務経験のある人は少数派です。私は前面に出していないのにも関わらず、それなりの経験(8年も)があるためビックリされます。今思うと、上級資格である「キャリアコンサルティング技能士」の資格に、見向きもしなかったことを反省しています。
大学で講師をする場合は、常勤を目指すなら、博士が必要ですが、修士でも何とかなります。非常勤講師であったとしても、ただの大学卒よりも、修士(大学院卒)の肩書きは、かなり強いです。ちなみに、私は修士の肩書きはありませんが、将来にわたって教育の仕事に携わるなら、取っておいた方がいいと思うようになりました。
このように、プロフェッショナルなら、資格があった方が確実に強いということです。
むやみやたらに資格を取得しようとするのはお勧めできませんが、プロフェッショナル、専門家の人は、自分の分野の資格を取得してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、○○協会の認定資格は、一部を除いて、ほとんど効果がないものが多いような気がします。
書籍『売れる言いかえ大全』(フォレスト出版)
○お客様との別れ際に
売れない人は「失礼いたします」(しか言わない)
売れる人は「本日はお会いできてうれしかったです! 」
○クロージングの最後のひと言
売れない人は「契約していただけませんか?」
売れる人は「ぜひ一緒にやりましょう! 」
など合計100法則。400ページの鈍器本。