エンジニアの伝え方は、文系には分かりにくい!感覚派と理論派の違い。

エンジニアの伝え方は、文系には分かりにくい!感覚派と理論派の違い。


エンジニアの伝え方が、なぜ、世間で通用しないかというと、聞く側のほとんどの人が、文系出身だからです。

私は、営業経験が長く、調子がいいので、文系だと思われますが、エンジニアになり損ねた理系出身者です。付き合いが長い人は分かるのですが、かなり、ロジックに物ごとを考え、ロジックに物ごとを話します。しかも、製品の機能面にはうるさいです。その原理まで追究をし出します。

営業経験があるため、かみ砕いて伝えることに慣れていますが、エンジニアは、難しいことを難しいまま話しをします。

文系出身者は、基本的には感覚派です。感覚で物ごとを捉えます。
理系出身者は、基本的に理論派です。論理的に物ごとを捉えます。

例えば、
テレビを購入するとき、

理系の人は、テレビサイズに加え、「映像がキレイかどうか」「音が良いかどうか」「地デジチューナーの数」などを考えます。
映像がキレイの方が見やすいし、音が良い方がいいわけです。外付けHDDを接続したとき、地デジチューナーの数が3つあればダブル録画をすることができます。

これが、文系の人の場合、「映像がキレイかどうか」「音が良いかどうか」「地デジチューナーの数」は、大した問題ではありません。いや、問題なのですが、捉え方が違うのです。

映像は見えればいい訳で、キレイかどうかまでこだわっていません。「暗い」か「見にくくない」ことが分かればいいわけです。
音が良いかどうかよりも、「音がこもっていない」のであればいいのです。
地デジチューナーの数など、気にもしていませんが、「同時録画が1つ」なのか「同時録画が2つ」なのかは、気にしていたりします。

要するに、理系の人は、製品の性能にこだわるのに対し、文系の人は、製品の使ったあとのことにこだわるのです。

そのことを知らずに、製品の性能、機能ばかり話しても、意味が通じないのです。

世の中の人は、どのように使えて、どのように役に立つかが知りたいのです。

書籍『とにかく「伝わる」伝え方図鑑』(ぱる出版)

いくら話し方を磨いても、相手に伝わらなければ意味がない――
大切なのは、伝えることではなく、「伝わる」こと――

本書では、1万3000人への指導実績がある「伝え方」のプロが、「非言語」「心理学」「行動経済学」を融合した、「伝え方」の最適解を伝授。「言いたいことが伝わらない!」を解消する必読書です。