無理矢理作った「NO.1戦略」は、あまり響かない。本当の1位であるべき。
無理矢理作った「NO.1戦略」は、あまり響かない。本当の1位であるべき。
セミナー講師になりたい人、独立起業したばかりの人は、勉強熱心です。
自己啓発セミナーに通ったり、ビジネス書をたくさん読みます。マーケティングセミナーで、講師から話しを聞いたり、マーケティング本に書いてあることは、何でもいいので、「NO.1を取りましょう!」ということです。
そこでは、このように説明されています。
「日本で一番高い山は?」と質問すると、「富士山」だと分かりますが、「日本で二番目に高い山は?」と質問すると、答えられない人が多いですよねというもの。
ちなみに、日本で二番目に高い山は、南アルプスにある北岳です。富士山が、標高3,776m、北岳が標高3,193mです。南アルプスは、3,000m級の山がたくさんあるので、区別がつきにくいことも原因なのかもしれません。
確かに、NO.1(1位)は、見た目ですぐ分かりますし、広告などでも目立たせることができます。人も、NO.1(1位)だと、人気や実績がある人、モノだということが分かります。
そんなことから、「NO.1戦略で目立たせる」ことを誰もがするようになりました。テレビコマーシャルで宣伝している通信販売番組を見てみてください。何でもかんでもNO.1です。商品を販売しているお店、フリーランスなどのプロフィールなども見てみるとよいでしょう。NO.1ばかりです。
◆○年連続、売上げNO.1(○○の分野で)
こんな狭い分野では、ほとんどライバルがいないかもしれません。
◆激安タイヤ販売NO.1
激安という定義があるので、タイヤ全体の販売ではない
◆AmazonランキングNO.1(○○カテゴリーで)
業界人なら、あまり意味がないことを知っています。短期間に一気にAmazonで購入させれば、カテゴリーの1位は誰でも可能です。
さすがに、この原理を知っている私は、NO.1戦略に飽きてきました。
当たり前のような、人を騙すような戦略は、だんだん通用しなくなってきています。
無理矢理作るのではなく、きちんと自慢できる分野で、NO.1を作って下さい。実力で作るのです。テクニックで作るべきではありません。
書籍『売れる言いかえ大全』(フォレスト出版)
○お客様との別れ際に
売れない人は「失礼いたします」(しか言わない)
売れる人は「本日はお会いできてうれしかったです! 」
○クロージングの最後のひと言
売れない人は「契約していただけませんか?」
売れる人は「ぜひ一緒にやりましょう! 」
など合計100法則。400ページの鈍器本。