最初から少し進んだ状態を与えよ! エンダウド・プログレス効果 消費者心理
面倒の除去とは

スタンプ8個で無料のカードより、10個必要だが最初から2個押してあるカードの方が、完走率はほぼ倍になる。
ヌネスらのエンダウド・プログレス効果です。
人はゼロからは動かないくせに、進行中だと止まれない。
私の英語学習アプリの連続記録も、たぶんこれだけで維持されています。
プログレス効果(progress effect)とは、「目標に向かって進んでいる」と感じるほど、その目標を達成しようとする意欲が高まる現象です。
特に有名なのが、エンダウド・プログレス効果(Endowed Progress Effect:進捗付与効果)です。最初から少し進んだ状態を与えられると、「もう始めている」「ここまで来たのだから続けよう」と感じ、完了率が高まりやすくなります。
有名なロイヤルティカードの研究では、8個スタンプを集めるカードと、10個必要だが最初から2個押してあるカードが比較されました。実質的にはどちらもあと8個ですが、最初から2個押してある方が達成率が高くなりました。
営業・マーケティングなら、たとえば「会員登録 20%完了」「あと2ステップで申込み完了」「初回ポイントを最初からプレゼント」といった設計です。
つまり一言でいうと、「人はゼロから始めるより、すでに少し進んでいると感じた方が続けやすい」という心理です。
似たようで微妙に違う内容は、下記になります。
目標勾配効果:「ゴールが近づくと人は頑張る」
エンダウド・プログレス効果:「最初から少し進めておくと、人は始めたことを途中でやめにくくなる」
組織の不正・判断ミスを防ぐ講演・研修
組織の不正やコンプライアンス違反は、個人のモラルの問題だけで起こるわけではありません。権威への服従、損失回避、サンクコスト効果など、人間の判断のクセと組織の仕組みが重なることで起こります。
行動経済学・認知バイアスの視点から、「なぜ人と組織は判断を誤るのか」「どうすれば誤りにくい仕組みをつくれるのか」を考える講演・研修を行っています。
著書『とにかく「伝わる」伝え方図鑑』(ぱる出版)
大切なのは、伝えることではなく、「伝わる」こと――
本書では、1万3000人への指導実績がある「伝え方」のプロが、「非言語」「心理学」「行動経済学」を融合した、「伝え方」の最適解を伝授。「言いたいことが伝わらない!」を解消する必読書です。



