とりあえず1冊目の本(商業出版)を目指すのは、危険です!

とりあえず1冊目の本(商業出版)を目指すのは、危険です!


なかなか本の著者になるのは、難しいですね。

運良く、私も本の著者になれました。本を出したい人がたくさんいる中から選んでもらえたことに感謝をしています。

本を出したいからと、1冊目の出版を目指して、みなさん頑張るのですが、1冊目を出版することだけに注力しすぎると、失敗します。これは、1冊目の本が売れないと、次が出せなくなってしまうからです。

まわりでも、1冊目の本を出して、売れないから、次が出せない人がたくさんいます。そうなると、著者人生は、だいぶ厳しくなります。

商業出版というのは、基本的に、著者の費用負担はありません。1円も払っていないわけですね。出版社が本を出す条件として、著者から1円もお金をもらわないという出版形態です。(仲介してくれた出版エージェントや参加した出版セミナー代、著者が本を購入して関係者に献本するなどの費用は省きます)

本が売れても売れなくても、出版社がすべての責任を負います。1冊本を作成するのに、一般的な車が買えるくらいの価格だと言われています。

そうなると、出版社も商売ですので、売れる著者の方がいいわけですね。
銀行が融資するときに、年収が高い人(定職がある人)や資産のある人を優遇するのと似ています。

1冊出版してしまうと、過去の販売データーは、すべて分かります。これがついてまわります。転職するときみたいに、前職の経験を見られのと同じです。

昔は、本を先に出してしまえば、あとから有名(実績がつく)になれると言われていました。今は、出版不況です。有名になる前の人、すなわち、実績のない人を本にしている余裕はありません。出版社も資金がないですし、売れる可能性も低いですから。よほど、SNSなどでファンがいるなら別ですが。多くのファンがいるという時点で、素人ではないですからね。

たいして実績のない人、たいしたノウハウがない人は、本は出せないということになります。ライバルが多く、同じような内容の場合も、同じです。出版は、実績を積んで、「誰にも負けない!」というものが出来てからでも遅くありません。

私も、10冊近く本を出していますが、いまだに、出版社の出版企画会議で落ちます。最近、そんなに売れていないこともありますからね。汗

売れているときは、「えー、こんなんでいいのー」と思う企画が通ったこともありました。売れないと、内容ありきです。「今流行のテーマを探す」「本屋さんに毎日通い、流行を見る」「自分の実績と流行の分野を結びつける」「何度も企画を練り直す」「多くの出版社にあたる」などを行って、死に物狂いです。

みなさんも、1冊で終わらないために、2冊目、3冊目を目指して本を作りましょう。そのためには、売れなければなりませんから。

書籍『売れる言いかえ大全』(フォレスト出版)

重版決定!三省堂書店名古屋本店でランキング1位を取った『売れる言いかえ大全』。売れるセールスパーソンの「言葉づかい」を身につけて売上を爆増させる本です。

○お客様との別れ際に
売れない人は「失礼いたします」(しか言わない)
売れる人は「本日はお会いできてうれしかったです! 」

○クロージングの最後のひと言
売れない人は「契約していただけませんか?」
売れる人は「ぜひ一緒にやりましょう! 」

など合計100法則。400ページの鈍器本。