人の見積もりはいつも楽観の方へ傾く! 計画の誤謬 行動経済学
計画の誤謬とは

「連休があれば、たまった仕事も全部片づくはず」。
でも、ビューラーらの計画の誤謬によると、人の見積もりはいつも楽観の方へ傾いてしまうそうです。
大学院の論文も、やっぱり遅れそうです。
「連休明けに提案書を」も、たぶん同じ。私も毎年、積んだ本と一緒に連休を見送っています。
計画の誤謬(Planning Fallacy)とは、仕事や計画に必要な時間・費用・労力を実際より少なく見積もってしまう傾向のことです。
たとえば、「この資料は1時間で作れる」「この工事は3か月で終わる」「論文は今月中に書ける」と思っていても、実際には予定よりかなり時間がかかる。
過去にも同じように遅れた経験があるのに、また楽観的な予定を立ててしまうのが特徴です。
この概念は、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーによって研究され、行動経済学・意思決定研究でよく扱われます。
原因の一つは、計画するときに、
「今回は順調に進むだろう」
「トラブルは起きないだろう」
「自分なら予定通りできるだろう」と、今回の計画の中身ばかりに注目してしまうことです。
そこでカーネマンが重視したのが、外部視点(Outside View)です。
「自分は何日でできそうか」ではなく、
「過去に同じような仕事をした人は、平均して何日かかっているか」
を見る。これだけで、見積もりはかなり現実的になります。
たとえば営業でも、「この商談は来月には決まる」と担当者は思いがちですが、実際には社内決裁、予算、競合比較などで長引くことがあります。過去の平均成約期間を見るほうが、より正確です。
一言でいうなら、
「人は、未来の予定を甘く見積もる。」
これが計画の誤謬です。
仕事・営業・プロジェクト管理・勉強・締切など、ビジネスに非常につなげやすい概念です。
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