騙されないための怪しいビジネスセミナーの見分け方!(起業、自己啓発、ネットビジネスなど)

起業、独立したら「簡単に稼げる!」のか


騙される、怪しいセミナーといえば、儲かる系、稼げる系です。
テーマとしては、起業、独立、講師、ネットビジネス、転売、自己啓発、潜在意識、ネットワークビジネス、投資、好きなことで稼ぐ系などが考えられます。

私も、自分を高めようとして、自己啓発セミナーに1,000万円ほど投資をしてきました。この経験があるため、今、セミナー講師、研修講師、著者として仕事をさせてもらっています。ですので、良かったのか、悪かったのかは何とも言えませんが、かなり無駄なことも多かったです。

勉強になったこともありますが、身に付かなかったことの方がはるかに多い。
今思うと、「そこまでお金払う必要あったかなー」というモノばかりです。結局、身の丈に合わない投資をしたばかりに、相当な高額ローンが残ってしまいました。

セミナー講師となって教える立場になり、いろいろな人を見ていると、他のセミナーで大金を払い続けて、ほとんど成果の出なかった人ばかりです。

特に、「人生逆転したい」「起業して自分を変えたい」「大成功したい!」と思う人ほど、騙されやすい傾向にあります。今、セミナーを開催する側ですので、本当に良く分かります。

そんなことから、私の参考意見として、「騙されないための怪しいビジネスセミナーの見分け方!」を伝授いたします。実際、ほんの一握りの人だけ稼いでいる人がいるのは事実なので、すべてを否定するわけではありません。

 

騙されないための怪しいセミナーの見分け方!


1,成功する、稼げる系テーマなのに、セミナー参加費が無料~3,000円など
多くの人が参加しやすいよう手軽な安い金額設定なのですが、これは、高額セミナーに誘導するためのものです。ですので、内容が良いことより、「もっと学びたい!」「このままではヤバい!」と思わせる仕掛けの方が重要なのです。
みなさんは、本当に稼げるノウハウがあったら、人に無料や低価格で提供しますか?
必ず、バックエンドと呼ばれる本命商品、高額商品が用意されています。文句を言わないことです。主催者は、会場費やら人件費をかけて、無料で開催できるはずがありません。これらのセミナーだけでは、きちんとしたノウハウは学べないということです。
高額セミナーへの誘導がなく、半日くらいで20,000円前後の講座の方が、理論に基づいていて良いことが多いです。私の経験からですが。

2,年収1,000万円(月7ケタ)という言葉
年収1,000万円といえば、サラリーマンで成功の証です。夢の年収1,000万円に達したい人は多いですね。セミナーでは「誰でも年収1,000万円は可能」というような書き方になりますが、そもそも、年収1,000万円の人は、どれだけいるかか存知ですか?
サラリーマンとして働いている人で、全体の4%程度です。あなたが、起業、投資をしたら必ず年収1,000万円になれるのであれば、みなさん、年収1,000万円です。ひどいと、「年収2,000万円を目指そう!」なんていうキャッチコピーです。月7ケタなどの表記も同じですね。
そんな簡単に、月に100万円も稼げますかね?雇われて、月に100万円を稼ぐとしたらどうなるか考えて下さい。死ぬほど働かされてポイ捨てか、売れない人には、毎日罵声の嵐です。

3,すぐに30万円、3ヶ月で30万円稼げる
中学、高校と受験勉強を頑張り、大学は遊んでいたとしても、就職活動で全力を尽くし入社した企業でもらえる給料は、20万円程度です。しかも、毎日働いてです。超大企業でもない限り、月収30万円になるのは、30歳以降です。
なぜ、ゼロから初めて、いきなり30万円も稼げるのでしょうか?
すぐに1回だけ、30万円を稼げたとしても、毎月稼ぎ続けるのは至難の業ですよ。

4,成功するすごいノウハウが、たった50万円で?
バックエンドといわれる本命商品は、30万円~70万円くらいの価格帯であることが多いです。前項でもお伝えしましたが、そんなすぐ年収1,000万円稼げる、すぐに30万円稼げるノウハウがあったとしたら、みなさんは50万円で売りますか?安すぎません?
そんな素晴らしいノウハウなら、300万円くらいで売っても良いはずです。いや、1,000万円、売りたくない、広めたくないはずです。

5,参加費60万円は、セミナーを開催すればすぐに元が取れる・・・
セミナー講師になれる系に多いのですが、「講座に申込みした後、40名のセミナーを開催して満席になりました!」というものです。参加費はいくらか分かりませんが、1万円のセミナーで40名も集まるということは、不可能に近いです。3,000円でも、そんなに変わりません。
これを達成出来る人は、自分でビジネスを何年もやっていて、相当なファンがいるひとだけです。あなたが素人であれば、ほぼ不可能です。
私も8年以上セミナー講師をして、1,000回以上登壇して、メルマガで数千名の読者がいて、ブログ記事を何千記事を書いてきましたが、40名を集めるのは、ほんと大変です。

6,仕組み化、自動化して稼ぐ
仕組みが出来て、自動的にお金がチャラン、チャランと降ってくるような仕組みを作ることができれば、楽チンです。でも、そんなことは、ほぼありませんので、心配無用です。
ビジネスが軌道に乗って、自分の力だけではどうすることもできなくなってきたときに、ビジネスを工夫するための方法であって、素人が楽をして稼ぐための方法としては、ありえないことを知っておいて下さい。

7,高額商品を売れば、安定する
これまでに話してきたことと同じですが、30万円、50万円の高額商品を売れば、ビジネスが安定すると謳ってあります。よく考えてみて下さい。一般的な人が、30万円も50万円も、次々にお金を出すと思いますか?
大型の高級テレビでも、30万円くらいです。30万円もする冷蔵庫もほぼありません。よほどお金に執着した人で、人を騙すくらいの人でないと、50万円もする商品を売り続けられませんよ。人が良い人、優しい人は、無理です。私も、無理でした。

8,アメブロ(ブログ)やSNSを使えば集客は簡単!
「アメブロ(ブログ)やSNSを使えば集客は簡単!」なんてことは、絶対にありません。集客ができる方は、アメブロ(ブログ)やSNSはサブでしかなく、メルマガ読者を増やし、最終的には何冊も本を出版する方法で総合ブランディングをしています。
メルマガで読者を増やすのは簡単ではありませんし、出版もかなり難しいです。ですから、比較的簡単に始めることができる、アメブロ(ブログ)やSNSを扱うことになるのですね。
アメブロ(ブログ)でアクセスが増える、成果がでるまでに、毎日書き続けて1年以上はかかります。毎日続けることの方が大切なのに、タイトルやキャッチコピー、文字の量などばかりにこだわる講座ばかりです。もはや、SNSでの集客は機能しなくなりました。みんなが、宣伝投稿をしているため、情報量が多すぎて、誰の目にも止まらなくなりました。

9,権利収入、ストック収入で人生変える
アムウェイ、ニュースキンなどのネットワークビジネス、マンションのオーナー、投資家の人に当てはまる言葉です。毎月、安定的に、権利のように、お金が入り続けるビジネスのことです。音楽家、作詞、作曲家、本の著者などの印税も同じです。ですが、CDが売れ続ける浜崎あゆみさん、AKB48のプロデューサーの秋元康さん、作家の東野圭吾さんみたいな人の話しです。
一般的な人では、権利収入はほぼありえません。この権利収入がいかに素晴らしいかを力説して、会員を増やす、投資家を増やすのです。一般人は、印税を狙っても無理ですし、マンションなどの大家さん系は、数千万円から数億円など超多額のローンをかかえてしまうだけです。スルガ銀行のずさんな融資問題で、現状が分かりましたよね。商売になるのは、初めから、土地やマンションを持っている人の話しですから。
ネットワークビジネスは、「人生を変えたい!」と思った人が必ず通り、売れなくて脱退する道をたどります。私も2つほど、ネットワークビジネスをやりました。汗

10,潜在意識を書き換えればお金持ちになれる
本当にそうなるなら、私もやりたいです。笑
マーフィーの法則などを真似して、「年収1億円になる!」など、朝、夜など毎日毎日、唱え続けたことがあります。最終的には、頭がおかしくなってきて、うつ病になりかけました。あなたがお金持ちになれないのは「高額のお金をもらってはいけない!」という意識があるからで、それを書き換えれば「高いお金が取れる!」というようなことを言われます。なわけないでしょ。
あなたに仕事がないのは、潜在意識ではなく、実績や経験がないこと、商品やサービスのレベルが低いこと、資格やライセンスで簡単に稼げると思っていることがほとんどです。

このように、たいていの人は、1回や2回だけでなく、何回も騙され続けます。
みなさんも、「大きく人生を変えよう!」と夢を見れば見るほど、餌食となります。お金にこだわる人ほど、成果が出ないような気がします。素人から3ヶ月や半年で、成果が出るはずがありません。

良く考えてみてください。

書籍『売れる言いかえ大全』(フォレスト出版)

重版決定!三省堂書店名古屋本店でランキング1位を取った『売れる言いかえ大全』。売れるセールスパーソンの「言葉づかい」を身につけて売上を爆増させる本です。

○お客様との別れ際に
売れない人は「失礼いたします」(しか言わない)
売れる人は「本日はお会いできてうれしかったです! 」

○クロージングの最後のひと言
売れない人は「契約していただけませんか?」
売れる人は「ぜひ一緒にやりましょう! 」

など合計100法則。400ページの鈍器本。