人は、お金よりも「未来の時間」を多めに見積もる! 資源の余裕 行動経済学

資源の余裕とは




 
「連休明けなら、時間ありますので」。

この言葉がなかなか実現しないのは、ザウバーマンらいわく、人は未来の時間だけは余っていると感じてしまうから。

しかもお金より時間の方が、この錯覚は強いのだとか。

準備は、できれば連休前にやっておきたかった。

9連休の方は、なおさらかもしれません。
 

資源の余裕(resource slack)とは、簡単にいえば、「あることに使える時間・お金などが、どれくらい余っていると感じるか」という考え方です。

Zauberman & Lynch(2005)は、資源の余裕を「ある課題を行うために利用できる資源の余剰」と捉えています。特に重要なのが、人は「今」より「未来」のほうが時間に余裕があると考えやすいという点です。

たとえば、

「今週は忙しいけど、来週なら時間がある」
「今月は無理だけど、来月ならできる」
「連休明けなら余裕がある」

と思います。

ところが、来週や来月になれば、そこにはまた別の仕事や予定が入ります。つまり、未来の時間的余裕を実際以上に大きく感じてしまうわけです。

さらに興味深いのは、Zauberman & Lynchの7つの実験では、この傾向がお金よりも時間で強かったことです。人は「来月ならお金が余っている」とはそれほど考えないのに、「来月なら時間がある」とは考えやすいのです。

ですから、

「連休明けなら時間がありますので」

という言葉は、まさにこの研究と相性がいい例です。

ポイントは、単に「計画が甘い」のではなく、「未来になると時間という資源が増えるように感じてしまう」ところです。

「計画の誤謬」との違いも整理すると、計画の誤謬は「この仕事は2時間で終わる」と所要時間を短く見積もること。資源の余裕は「来週なら2時間くらい空いているだろう」と未来の空き時間を多く見積もることです。

 

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