エンジニア向けプレゼンテーション研修

優れた技術を持っていても、その価値が相手に伝わらなければ、仕事の成果にはつながりません。
本研修では、エンジニアや技術系の営業担当者を対象に、専門用語を使わずに、相手に伝わる説明・プレゼンテーションができるようトレーニングします。行動経済学・認知心理学の知見から「なぜ専門家の説明は伝わりにくいのか」を理解したうえで、講師とともに何度もブラッシュアップしていきます。
・対象:エンジニア、技術職、技術系の営業担当者、研究開発・設計部門の方など
・形式:1回の研修から、数か月にわたる継続トレーニングまで対応
・内容:話の組み立て方、専門用語の言いかえ、資料のつくり方、話し方、実践とフィードバック
・名古屋を拠点に全国への出張対応、オンライン(Zoom・Microsoft Teamsなど)対応
・料金:内容・回数・人数に応じてお見積もり
現場で、こんなことに困っていませんか?
- 専門用語が多すぎて、他部署に話が通じない
- お客様に技術の良さを理解してもらえない
- 社内の優れた技術を、後輩に分かりやすく伝えられない
- 営業部や企画部、経営層へのプレゼンで、説明が伝わらない
- 技術・設計部門の上長への報告が、要点が分からないと言われる
一つでも当てはまる場合は、伝え方を見直すタイミングです。エンジニアが社内外で活躍するには、技術力と同じくらい「伝える力」が欠かせません。
トレーニング前と後で、説明はこう変わります
例えば、半導体業界のエンジニアに「半導体って何ですか?」と尋ねると、こんな答えが返ってくることがあります。
Aさん:半導体って何ですか?
エンジニア:導体と絶縁体の中間の性質を持つ物質です。
Aさん:……?
【トレーニング後】
Aさん:半導体って何ですか?
エンジニア:パソコンやスマホ、家電などに入っている電子部品の材料です。機器を動かすための計算をしたり、写真やファイルを保存したりできるのも、半導体のおかげです。普段は目にしませんが、今の世の中にはなくてはならないものなんです。
Aさん:なるほど!
どちらも間違いではありません。違うのは、相手が知っていることから説明を始めているかどうかです。
なぜ専門家の説明は伝わりにくいのか|行動経済学・認知心理学の視点
1.知っている人ほど、知らない人の気持ちが分からない(知識の呪い)
一度何かを知ってしまうと、それを知らなかったときの状態を想像するのが難しくなります。行動経済学ではこれを「知識の呪い」と呼びます(Camerer, Loewenstein & Weber, 1989)。
有名なのが、スタンフォード大学で行われた実験です。よく知られた曲のリズムを指でたたいて相手に当ててもらうと、たたく側は「半分くらいは当ててもらえる」と予想しました。しかし、実際に当たったのはわずか2.5%ほどでした(Newton, 1990)。たたく側の頭の中ではメロディーが流れていますが、聞く側にはただのリズムにしか聞こえないのです。
エンジニアの説明が伝わらないのも、能力の問題ではなく、専門知識があるからこそ起こる現象です。
2.一度に処理できる情報には限りがある(認知負荷)
人が一度に頭の中で処理できる情報の量には限りがあります(Sweller, 1988)。専門用語や数字、図表が一度にたくさん出てくると、聞き手は理解する前に疲れてしまいます。
伝わるプレゼンでは、情報を絞り込み、順番を整理して、一度に伝える量を減らすことが大切です。
3.分かりやすい説明は、信頼されやすい(処理流暢性)
人は、理解しやすい情報ほど「正しい」「信頼できる」と感じやすい傾向があります(Alter & Oppenheimer, 2009)。同じ内容でも、分かりにくい説明は、技術そのものの評価まで下げてしまうことがあります。詳しくは提案書のフォントを読みやすくするだけ! 処理流暢性でも解説しています。
4.聞き手は、最初の数分で直感的に判断する(システム1)
人は、直感的で速い思考(システム1)で、話を聞くかどうかを素早く判断しています。結論が最後まで出てこないプレゼンは、聞き手の集中が続きません。結論から話す、相手にとってのメリットを先に伝えるなど、最初の組み立てが重要です。
研修の進め方
プロの講師は、企画を何度も練り直し、見せ方や伝え方を磨き、練習とフィードバックを重ねてから本番に臨みます。一方、エンジニアの方はプレゼンの機会が多いにもかかわらず、ほとんど練習をしていないことが少なくありません。
本研修では、実際に使うプレゼンや説明を題材に、講師とともに何度もブラッシュアップしていきます。
実際のプレゼン資料や説明を拝見し、伝わりにくい原因を整理します。
STEP2 伝え方の基本を学ぶ
話の組み立て方、専門用語の言いかえ、資料のつくり方、話し方の基本を学びます。
STEP3 実践とフィードバック
実際にプレゼンをしていただき、具体的なフィードバックをもとに修正します。
STEP4 ブラッシュアップ
継続トレーニングの場合は、数か月にわたって実践と修正を繰り返し、伝える力を定着させます。
私にプレゼントレーニングを依頼するメリット

1.理系出身・元エンジニアで、エンジニアの考え方が分かる
理系の大学でAI(人工知能)を学び、ITエンジニアとして働いた経験があります。その後、電子部品メーカーや半導体商社の営業として、大手メーカーのエンジニア1,000人以上と商談を重ねてきました。エンジニアの考え方や、説明でつまずきやすいポイントがよく分かります。
2.講師自身が「伝え方」のプロ
独立後、企業・団体を中心に600社、13,000人以上への研修・講演を行ってきました。自分自身で試行錯誤を重ねてきた経験から、聞き手に伝わる話の組み立て方、見せ方を指導します。
3.エンジニア向け・講師向けのトレーニング実績
日刊工業新聞社で、エンジニア向けの講師養成の講師を務めてきました。また、セミナー講師を目指す方向けの研修講師養成講座も行っており、プレゼンへのフィードバックのノウハウを数多く蓄積しています。
4.行動経済学・認知心理学に基づく指導
大学院博士後期課程で、行動経済学や認知バイアスについて研究しています。「なぜ伝わらないのか」を感覚ではなく、人の情報処理の特徴から説明できるため、受講者が納得して改善に取り組めます。
主な実績
- プレゼン研修の実施:100社以上
- プレゼントレーニングの時間:延べ2,000時間以上
- エンジニアの伝え方をトレーニングした企業で、売上が1.8倍になった事例あり
- 著書:『とにかく「伝わる」伝え方図鑑』(ぱる出版)ほか、ビジネス書16冊
プレゼンに関するその他の研修
- プレゼンの基本力強化研修
- 話の組み立て方研修
- 資料作成・スライドの見せ方研修
- 話し方・身振り手振り・発声のトレーニング
- プレゼンの応用力強化研修
その他の研修テーマは、研修テーマ一覧をご覧ください。
エンジニア向けプレゼン研修に関するよくあるご質問
Q.実際に社内で使っている資料を題材にできますか?
A.はい。実際のプレゼン資料や技術説明を題材にすることで、研修後すぐに現場で活かせる内容になります。機密情報の扱いについても、事前にご相談ください。
Q.1回の研修でも依頼できますか?
A.はい。1回の研修でも、伝え方の基本と改善のポイントをお伝えできます。定着を重視する場合は、数か月にわたる継続トレーニングをおすすめしています。
Q.技術系の営業担当者も対象になりますか?
A.はい。お客様に技術や製品の価値を説明する技術営業の方にも、そのまま活かせる内容です。
関連する講演・研修
参考文献
- Alter, A. L., & Oppenheimer, D. M. (2009). Uniting the tribes of fluency to form a metacognitive nation. Personality and Social Psychology Review, 13(3), 219–235.
- Camerer, C., Loewenstein, G., & Weber, M. (1989). The curse of knowledge in economic settings: An experimental analysis. Journal of Political Economy, 97(5), 1232–1254.
- Heath, C., & Heath, D. (2007). Made to stick: Why some ideas survive and others die. Random House.(飯岡美紀訳『アイデアのちから』日経BP, 2008)
- Newton, E. L. (1990). The rocky road from actions to intentions (Doctoral dissertation). Stanford University.
- Sweller, J. (1988). Cognitive load during problem solving: Effects on learning. Cognitive Science, 12(2), 257–285.
エンジニア向けプレゼン研修をご検討の方へ
「技術の良さがお客様に伝わらない」「他部署への説明がうまくいかない」「技術を後輩に継承したい」という場合は、お気軽にご相談ください。
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